2022年4月6日
日経新聞に掲載された「月曜日のたわわ」の全面広告が”性的搾取である”として、SNSで騒がれていました。
この記事では、「月曜日のたわわ」がどんな作品か、性的搾取とは何かについて探求してみようと思います。
「月曜日のたわわ」ってどんな作品?
出典:ニコニコニュース
「月曜日のたわわ」はヤングマガジンで掲載中の漫画作品。
主人公は民間企業に勤めるサラリーマンの”おにいさん”。
月曜日の朝になると出勤を憂鬱に感じていましたが、あるとき女子高生の”アイちゃん”に出会います。
毎週、月曜日は委員会活動で”おにいさん”と同じ電車に乗ることになった”アイちゃん”。
それからは、週に一度の満員電車内での交流を通して、2人が親交を深めていくというストーリーです。
”アイちゃん”という名前は、この女性キャラのバストサイズに由来します。
また、”おにいさん”以外にも、男性キャラとして高校教師が登場。
この高校教師も委員会活動などで教え子の女子高生と親密な関係になっていきます。
共通しているのは、登場する女性キャラクターの体形がもれなくグラマーなこと。
そして、制服や白衣など、男性心理をくすぐる描写も数多く見受けられる作品です。
(青年誌らしくライトな性的描写もありますが、直接的な描写はありません。)
そもそも「性的搾取」って何?
2022年4月現在、「性的搾取」の明確な定義は存在しません。
外務省のサイトには
性的搾取とは,国連事務総長告示 ST/SGB/2003/13 において定義されるように,国連職員による,性的な目的のために,地位の脆弱性,権力格差又は信頼を実際に濫用すること又はその試みをいい,そこには他者の性的搾取による金銭的,社会的又は政治的な利得行為も含まれる。これは広義語であり,取引としての性交渉,取引としての性交渉の教唆,搾取的な関係等をも含む。
と定義されていますが、こちらは名宛人が”国連職員”とされているのが特徴。
(外務省のサイトでの定義ですから、当然と言えば当然ですね)
もっとも、”国連職員でなければ何をやってもいい”理由にはなりませんから、世間一般での”性的搾取”は、もう少し広い意味で捉えられているようです。
日常生活で耳にする場合は、男性の欲求を満たすために女性が身体的特徴を意に反してアピールしなければいけない場合、を意味するように思われます。
そうした意味では、「月曜日のたわわ」が”性的搾取”であるとと糾弾されうるのも無理からぬことなのかもしれません。
もっとも、青年誌で2020年から連載されてきた同作品は、これまで”炎上”とは無縁でした。そうした来歴に照らすと、「月曜日のたわわ」自体に問題となりうる表現はなかったのではないでしょうか(設定自体を疑問視する声も見受けられますが)。
SNSでの騒ぎに対して、日経新聞は特に反応していませんが、これからの推移が気になるニュースでした。
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