自転車転倒でトラックが轢いたら?必ず車が悪くなるの?


 2022年4月11日、に大阪府東大阪市で起きた交通事故。
 トラックと自転車との事故の場合に、巷間で言われているように”必ず車が悪くなる”のか、関係法令を調べました。

大阪で起きた自転車転倒はどんな事故?

 今回大阪で起きた事件がこちら

11日午前9時ごろ、東大阪市善根寺町の国道170号線で、3歳の男の子が母親と一緒に自転車に乗っていたところ、自転車が転倒しました。このはずみに男の子が道路に投げ出され、後ろから来たトラックにはねられました。

 男の子は病院に運ばれましたが、約1時間半後に死亡しました。府警はトラックを運転していた22歳の建設作業員の男を過失運転致傷の疑いで、その場で逮捕しました。
出典:yahooニュース

 亡くなったのが3歳の子供ということもあり、被害者を悼むコメントが数多く見受けられました。
 一方で、トラックの運転手を気の毒がるコメントもあります。”とばっちり”や”もらい事故”と表現する方もいれば、”トラックの運転手の方が被害者”というコメントも。
 今回は運転手の方が逮捕されたということもあり、同情する声も多かったのかもしれません。

 気になったのは、こうした事故のときによく耳にする「結局、いつも車が負ける」という意見。
 場合によっては、”これは避けようがないよね」という事案もあると思いますが…
 実際、法律的にはどうなっているのでしょうか。

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それでもトラック・自動車の運転手が悪いの?

 今回問題となったのが、過失運転致死傷罪。

 (過失運転致死傷)
第五条 自動車の運転上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者は、七年以下の懲役若しくは禁錮又は百万円以下の罰金に処する。ただし、その傷害が軽いときは、情状により、その刑を免除することができる。
出典:自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律

 自動車の運転中に過失で人を怪我させてしまったとき等に成立する犯罪です。
 ちなみに過失とは、「他者の権利侵害を回避するために社会生活上要求される注意義務」のこと。自動車の運転でいえば、前方に目を向けて運転することや、制限速度、信号の遵守が挙げられます。

 逆に言えば、過失がなかったことを立証できれば、運転手は無罪になります。
 ”○○がなかったこと”を立証するのは容易ではありませんが、例えばドライブレコーダーの映像等から前方を注視するなど、運転者として期待される義務をすべて果たしていたにもかかわらず、物理的に回避できないようなタイミングで歩行者や自転車が飛び出してきたのなら、車の運転手が無罪となりうる余地があります。

 今後、本件ではどのような捜査が進むかわかりませんが、被害者の冥福を祈ってやみません。
 そして、残された方の回復をお祈り申し上げます。

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