4月18日
牛丼チェーン店「吉野家」の企画本部長が、社外で不適切な発言をしたことから”炎上”しました。
ことの発端は早稲田大学で開催された社会人セミナーでの発言でした。
吉野家はすでに謝罪文を公表していますが、常務取締役企画本部長は誰で、どのような経歴の持ち主だったのでしょうか。
吉野家が早稲田大学で炎上した理由
問題となったのは、早稲田大学の社会人向け「デジタル時代の総合マーケティング講座」での講師の発言でした。
この講師は、若い女性を狙ったマーケティング施策を「生娘をシャブ漬け戦略」と笑いながら何度も発言。
「田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を無垢・生娘な内に牛丼中毒にする。男に高い飯を奢って貰えるようになれば、絶対に食べない」という趣旨の発言でした。
一人の受講生がこれをSNSに投稿したことから一気に炎上、現在に至ります。
マーケティング戦略の手法として、言わんとすることは分かりますが…
表現があまりにも露骨すぎました。
吉野家常務取締役企画本部長は誰?顔画像も
その後、SNSのコメント欄から講師が吉野家常務取締役企画本部長である伊東正明氏であることが発覚しました。
吉野家常務取締役の伊東正明氏の経歴を見てみましょう。
出典:Pinterest
氏名 | 伊東 正明 |
役職 | ㈱吉野家 常務取締役企画本部長 |
年齢 | 推定49歳 |
出身大学 | 慶應義塾大学 商学部 |
セミナーの開催場所が早稲田大学であったことから、伊東氏の母校を早稲田大学とする噂も見かけますが、同氏が早稲田大学の出身者であるわけではないようです。
伊東氏は92年に浪人かつ補欠合格で慶應義塾大学 商学部に入学。
その後、96年に卒業するとP&Gでジョイやアリエールなどのブランド再生に尽力しました。
2017年11月にP&G退社
2018年1月に吉野家に入社
2018年10月に吉野家の常務就任
2019年3月以降、吉野家でマーケティングの指揮を執ってきたようです。
1浪していたことも加味して96年で新卒入社とすると、おそらく当時は23歳。
2022年現在は49歳と思われます。
今でこそ液体洗剤が市場を席捲している洗剤市場は、当時、粉末洗剤が9割を占めていたそう。
そんな中、液体洗剤のシェアを着実に伸ばしていった伊東氏のマーケティングスキルは、並々ならぬものであったことが伺えます。
吉野家はHPで謝罪するも…書いたのは本人?
その後、吉野家はHPに『当社役員の不適切発言についてのお詫び』と題する謝罪文を掲載しました。
株式会社吉野家常務取締役企画本部長が、4 月 16 日に開催された外部における社会人向け講座にて講師として登壇した際に、不適切な発言をしたことで、講座受講者と主催者の皆様、吉野家をご愛用いただいているお客様に対して多大なるご迷惑とご不快な思いをさせたことに対し、深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。
出典:吉野家HP
ところが、この謝罪文が新たな”火種”を生んでしまいました。
その火種がこちら。
【悲報】吉野家常務取締役企画本部長伊東正明の「生娘をシャブ漬け戦略」発言について、吉野家が『当社役員の不適切発言についてのお詫び』を出したが、ファイルのプロパティを見ると作成者が"Ito Masaaki" だったことが判明。本人がお詫び文を書いたということ? どこまで社会をなめてんだか。 pic.twitter.com/uRZvTGhVWK
— 南青山(「沈黙はファシズムの承認」) (@minami_aoyama) April 18, 2022
謝罪文のPDFファイルを調べたところ、作成者名が「Ito Masaaki」となっていたことが発覚。
伊東氏と同姓同名であることから、「本人が謝罪文を書いたのでは?」という疑惑を生んでしまったのです。
会社として内部的にやってはいけないことではありませんが…一連の騒動からすると、火に油を注ぐ行為であることは間違いないでしょう。
その後、ファイルは無記名のものに差し替えられましたがweb上のアーカイブに削除前のPDFが残っていたことからさらなるトラブルへと発展してしまいました。
いや~インターネットって怖いですねぇ
署名削除前のPDFが魚拓取られてるから証明出来るという、、、https://t.co/zhBT2L7Z1Q pic.twitter.com/EJfsyC1u8y— 市井 | オタク記者&開発者 (@ichii731) April 18, 2022
マーケティングに関しては華々しい成果を上げている方の発言であったが故に、今回の騒動は余計に残念でなりません。
吉野家も商品自体に不備があったわけではありませんから、会社自体もある意味では被害者かもしれません。
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